世界中が感染症対策に追われている今、「手洗い、うがい、睡眠。」を掲げる眠家がお届けする睡眠特集も、早くも第三弾となりました。
今回は寝るときのお供である「肌掛け」についてご紹介します。
肌掛けって寝心地とそんなに関係あるの?と思う方もいるかもしれませんが、実は気温・寝る環境・体質によって合う素材が変わってくるのです。
これらが肌掛けとどう関係あるのかその謎に迫っていきましょう!
「肌掛け」と聞いてパッとこの2つが頭に浮かぶ方もいると思いますが、当店でもこの両者は隣同士に展示されています。
ヒポポタマス製のガーゼケットとタオルケットはどちらも触り心地が滑らかで、色もカラフルで美しい。ベッドを華やかに彩ってくれるだけではなく吸水性や放湿性も抜群で、それでいて赤ちゃんの口に入っても安全な世界トップレベルの繊維基準をクリアしているという非の打ち所が無い製品です。
迷った時はどちらも買っちゃいましょう!と思わず口から出そうになっちゃいますが、状況に合わせて使い分けもして欲しいのでまずはこの2つの違いから比べてみましょう。
タオルケットは文字通りタオル素材の肌掛けなので吸水性に優れている点が最大の特徴です。ループ状になっているパイル生地は、平坦な織物であるガーゼと比べて表面積が大きく吸水性の良さは圧倒的です!
大人で約コップ1杯程の寝汗をかくと言われているので、吸収力に乏しい素材を掛けていると肌表面に残ったままとなり不快に感じます。
そのため寝具において吸水性は選ぶ大事なポイントとなりますが、このヒポポタマスのパイル地は、竹繊維配合のオーガニックコットンで、その吸水性は綿100%パイルの約2倍にもなっています。
パイルが持つふわふわとした弾力がクッションの役割を果たしてくれるため、掛けた時に全身を柔らかく包み込んでくれる印象があります。
これがあのヒポポタマスのタオルとなればその感触は倍増!!
吸水性が高い故に汗や湿気を吸うと肌にまとわりつくような感じがあり、汗をよくかく方には夏場は暑苦しく感じるかもしれません。その分ガーゼケットと比較すると重量感があり保温性もあるので、エアコンをつけながら寝る方、冷え性の方は夏場も使える一枚です。
タオル素材なので家で簡単に洗え、扱いやすいのも強い味方です。
おすすめのタオルケットはこちら↓
Hippopotamus
Towel Ket
サイズ 140☓200cm
素材 有機栽培綿 63% + 再生竹繊維 37%
価格 ¥24,000+tax
ガーゼは柔らかく粗く織られた布のことで、1枚では耐久性が低いために寝具では2重、3重、またはそれ以上重ねられていることが多いです。
面が粗いことにより空気が通りやすくなり、汗や湿気を吸っても蒸れずにすぐ乾いてくれます。そのためタオルケットには無い軽さを維持したまま、心地よい肌ざわりで一晩中過ごせます。
何枚か重なることでガーゼとガーゼの間に空気を含み温まってくれるので、保温性も兼ね備えています。夏に利用するイメージがありますが、通気性・保温性とどちらも優秀なので実はオールシーズン使えます。
洗えば洗うほど柔らかい風合いが増し肌を刺激しづらいので、デリケートな肌の方やお子さまにも安心して使えます。
こちらも家で洗えるのですが、洗濯後縮みやすく変形しやすいので形を整えてから干してください。
ガーゼ生地は乾きが早いので、夏の期間は、朝洗ってしまえば夜にはもう乾いてすぐ使えます。
おすすめのガーゼケットはこちら↓
Hippopotamus
Gauze Ket
サイズ 140☓200cm
素材 認定有機栽培綿85%・再生竹繊維15%
価格 ¥20,000+tax
肌に直接触れる肌掛けは機能性も大事ですが、何よりも肌に触れた時の感触も気になるところです。
お子さまやデリケートな肌の方はもちろん、そうでない方も気持ちの良い素材を求めることは全く不思議ではありません。
”ふんわり優しい生地に包まれていつの間にか眠りにつきたい”という欲望を叶えるテンセルケットとキャメルケット。
もう眠家では定番中の定番で、両方お持ちだとなお良しですが、比較してみましょう。
言葉では十分に表現し尽くせないほどの滑らかさを持つテンセルケット。
テンセルとはオーストリアにあるレンチング社のブランド(もとは英コートルズ社の商標)です。ユーカリやブナの繊維から作られた再生繊維を使った植物由来のワタで、とても丈夫でありながら軽いという特徴があります。
柔らかくシルクのような手触りは、肌にそっと沿うような感覚で私たちの睡眠時間を優雅にしてくれます。
肌ざわりの良さだけではなく機能的にも優れているので紹介します。
綿よりも吸水性に富んでおりなおかつ速乾性も優れているので、汗や湿気を吸ってもサラサラとした状態が続きます。
保温性は無いわけではないのですが、滑らかな肌ざわりや涼やかな睡眠を保てることが特徴なので1枚で羽織りたいときは暖かい春や夏に使うことをおすすめします。
そのため暑がりの人の方が長いシーズン使えるかもしれません。
寒さが苦手な人も冬場はこの上に毛布を重ねると、滑らかな質感を感じながら眠りにつくことができます。
毛羽立ちが極めて少ない繊維のためホコリが出にくく、お子さまがいる家庭やアレルギー体質の方におすすめです。
ガーゼケットやタオルケットと比べて厚みがあっても、持ってみるとワタのように軽く全然重苦しくありません。
寝具内の温度が上昇しやすい春〜夏は、肌にピタッと吸い付くような素材よりも適度に空気の流れを作ることができる軽い素材の方が体温の調節がしやすくなります。
軽いと圧迫感を感じないため寝返りもしやすいです。
洗濯ネットに入れると家庭でもお洗濯ができます。
おすすめのテンセルケットはこちら↓
素材 中わた_テンセル100%/表生地_レーヨン80%、ポリエステル15%、コットン5%
生産国 日本
*セミダブル、ダブルサイズは受注生産のため、ご注文から2〜3週間での発送となります。
軽やかでシルクのような肌ざわりのテンセルケットとは違い、「もちもち」とした弾力のある感触が気持ち良いキャメル素材。弾力がありながらも柔らかな感触はまさに「包容力」という言葉がピッタリです。
ラクダというと砂漠の中にいる姿が思い浮かびますが、寒暖差の激しい厳しい環境が生命力に溢れる強い繊維を作り出します。
テンセル同様機能性も優れたキャメルは夏以外の3シーズン使えるお手頃アイテムです。
暑い日は45℃、寒い日はマイナス30℃と寒暖差が激しい砂漠で生き抜くため、気温に応じて自身で体温調節が出来るよう備わっています。暑い時は熱を放出し、寒い時は空気を溜めて逆に熱を逃がさないようにします。保温性はウールよりも高いです。
またラクダは常に乾いた状態に肌表面が保てるよう吸湿性も高く、そして吸収した水分はすぐに発散させ蒸れを感じないように出来ています。
水分を逃す放湿性はコットンよりも非常に高く、寝汗による寝冷えや風邪をの原因を防ぐ効果もあります。
吸湿・放湿の両方は兼ね備えているキャメルは掛け布団の中でもとても優秀な素材です。
キャメルの繊維は長毛で表面が滑らかなので、毛が絡まることがなく長時間使用しても弾力が保たれます。
これは繊維が持つ回復力の高さも関係しており、使ってくうちにクタッとしていくことが少なく寝心地が長期に渡っても変わりません。
同じく保温性のある羽毛も軽いですが、厚みが出やすくまた体との間に隙間も生まれやすいという難点があります。
キャメルは羽毛のようにはかさ張らずに肌にフィットしてくれる印象で、肌に寄り添いながら溜まった空気を温めてくれます。
肌掛けとしては申し分のないほど機能性を兼ね備えているキャメルですが、水に濡れたまま乾かすと縮む性質があるため家庭の洗濯はできず、クリーニングをおすすめします。
そのため、キャメルケットには掛けカバーを掛けることをオススメしています。
おすすめのキャメルケットはこちら↓
素材 中わた_キャメル100% / 表生地_綿100%
生産国 日本
*セミダブル、ダブルサイズは受注生産のため、ご注文から2〜3週間での発送となります。
5月に入ると気温も一気に上昇してくるので、冬と同じ寝具を使っていると寝苦しくなってきます。暑い季節にイメージしやすい素材と言えば通気性に優れている「麻」。
「麻」は植物から作られる繊維の総称のことで、ラミー、ジュート、ヘンプなどカーペットや麻袋に使用される素材も”麻”と表記されます。その中でも最高級に位置するフラックスという亜麻科の茎から作られる素材が「リネン」です。
リネンの魅力は言うまでもなくその通気性!
しかしそれだけではなく吸水性や速乾性にも優れています。
汗や湿気により蒸れてきた寝具内の水分を吸ってすぐに発散してくれるので、生地が肌にまとわりづらく快適に寝ることができます。
ヘンプなど他の麻は生地に張りがあり表面が粗い印象ですが、リネンには繊維と繊維を糊のように繋ぐペクチンという成分が含まれており、これがコットン素材のような柔らかさをもたらしています。
さらにこの成分は表面に汚れが付着するのを防ぐ効果もあり、長く使いながら清潔さも保ってくれます。
洗うたびに柔らかさが増していくので、使えば使うほど愛着が湧いてきます。
通気性がいいので夏のイメージが強いですが、保温性もあるので実は1年中使える素材なのです。
キャメルケットのように単独で体全体を温めてくれるというよりは、肌との間にある空気の熱を保持してくれる感じです。
その秘密は中が空洞となっている繊維。
空洞部に空気が詰まっていてこの空気が熱を放出したり、温かさを貯めてくれたりします。
あまり強い繊維というイメージはないかもしれないですが、実は綿の2倍、ウールの4倍もの耐久性があると言われています。
水を吸うとその強度は増していき、繰り返し使っても品質が落ちにくいので気兼ねなく年中使えます。
洗濯をすると縮みやすいくシワになりやすいという難点はありますが、シワ感も自然な味わいになったり、お手入れの仕方によってはシワも抑えられるので思った以上に扱いやすい繊維です。
季節関係なく1年中使え、さらに耐久性にも優れているので1枚持っておくと本当に便利です。
おすすめのリネン肌掛けはこちら↓
LAPUAN KANKURIT
サイズ W150×H260(cm)
素 材 リネン100%
生産国 フィンランド
価格 ¥ 26,400 (税込)
突然ですが笹和紙という繊維を聞いたことはありますか?
繊維なのに笹、なおかつ和紙?!と頭にクエスチョンマークが5個くらい並びそうな気がしますが、これも立派な繊維の一つなのです。
「隈笹(くまざさ)」という笹のフレークを混ぜて精製された和紙で織られたこのガーゼケットは、涼しげな見た目や感触と共にその機能もまさに夏場にピッタリなのです!
笹は水分量が少ない環境下でもたくましく成長し、約60年もの間生き長らえる植物なので吸水力は非常に高く、なんと綿の約2倍もあります。
水分の後戻りも軽減されるので、汗をかいてもさらっとして一晩中過ごせます。
冷蔵庫がまだ発達していなかった時代から笹は私たちの生活にとても密着しており、笹の持つ抗菌作用、食品の匂いを抑える防臭作用に着目をして保存食用に利用されてきました。
笹だんごやおにぎり、巻き寿司などの包みに使われているところを想像するとその効果も納得出来ると思います。
汗の量が多くなる夏は、この2つの作用のおかげで爽やかな就寝が期待できそうです!
繊維の構造上ケバがないのでチクチクとせず、わた埃も出ません。
ベッドやソファの上でふわっと広げてもハウスダストが立ちにくく、アレルギー体質の方やお子さまも安全に使うことができます。
和紙に撚りをかけて糸へと生成されたこの繊維は、和紙ということを忘れるくらい強く洗濯にも耐えられます。
洗濯によって上記の抗菌・防臭作用、吸水性といった機能が失われることもありません。
ガーゼは目が粗く織られているのでネットに入れて洗濯をしてください。
夏は洗濯する頻度が多くなるので、簡単にお家で洗える肌掛けは使い勝手がとにかく楽です!
薬剤を使わずに自然の力でUVを98%もカットする作用があるので、日差しが強くなる夏場にお昼寝用としても使えます。
特に日焼けを避けたい女性や、日差しに肌が敏感なお子さまには嬉しい効果ですね。
おすすめの笹和紙のガーゼケットはこちら↓
サイズ W150☓H200(cm) (シングルサイズ)
素 材 分類外繊維(ささ和紙)50%、綿50%
生産国 日本
価 格 ¥17,500 +tax
結局どれを買ったら良いか迷う...という方のために早見表にまとめました!
ぜひ参考にしてください。
保温性 | 吸水性 | 通気性 | インテリア性 | 洗濯 | |
ヒポポタマス タオルケット | ◯ | ◎ |
△ |
◎ | ◯ |
ヒポポタマス ガーゼケット | △ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
テンセルケット | △ | ◎ | ◯ | △ | ◯ |
キャメルケット | ◎ | ◎ | ◯ | △ | × |
リネンブランケット | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
笹和紙ガーゼケット | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
日本人の平均睡眠時間は”約7時間半”と言われており、その間ずっと肌に触れている肌掛けは寝心地を左右すると言っても過言ではないほどです!
今回は肌に優しい天然素材の肌掛けを紹介しましたが、素材によって長所・短所があるのでお家の環境や体質に合わせて選んであげましょう。
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