枕のお手入れ

当店で大人気商品のひとつであるU字型枕。

中わたの量を変えたりお手入れをして長持ちさせたりと、使いながら”自分で育てていく枕”という点が最大の魅力です。

 

ただお客様とお話ししていると、「自分で出来るか不安...」

「使っているけどヘタってきてしまった」という声も聞きます。

 そこでみなさまから寄せられる質問を元に高さ調整お手入れの方法をまとめました。

高さ調整の仕方

このU字型枕の魅力の一つである高さ調整。

店頭でもお買い上げ時に調節していますが枕の高さはマットレスの沈み具合で大きく変わります

そのためご自宅で実際に使用する際に、改めてご自身で高さを見ていただくようご案内をしています。

 

 

”高さ調整”と聞くと難しい印象がありますが、コツを覚えれば誰でも簡単に出来ます。

イメージは下図をご覧ください↓ 

新潟枕FITPILLOW真上

それでは

実例を見ながら

詳しく探りましょう

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理想的な寝姿勢は立ち姿勢

私たちが立っている時の姿勢をそのまま仰向けにベッドに横たわらせた状態が理想的な寝姿勢と言われています。

つまり頭のてっぺんから足先まで体の線がまっすぐな状態のことです。

 

しかし体には凹凸があるのでどうしても枕とマットレスの間に隙間が生まれてしまいます。

 この隙間を埋めるように中わたを入れるのがいわゆる”高さ調節”なのです。

それでは例を見ていきましょう!

枕が高すぎる

体の姿勢と比べると首から頭が前方に突き出ていて、顎が首に向かって引いている状態になっています。

高めの枕の方が慣れているという方もいると思いますが、枕が高すぎると喉の呼吸器官が圧迫されたり血液の流れも悪くなります。

枕の高さを調整していきましょう。

仰向け時に頭が乗る位置が画像のオレンジ色の四角で囲った部分です。

身長や頭部の形によって個人差はありますが、この範囲の中わたを調節して仰向け時の姿勢を作ります。

立ち姿勢を思い出しながら、頭から肩にかけて体の線がまっすぐかどうか、顎の位置が不自然ではないかを確かめます。

 

調整前は首や頭がくる位置の中わたの量が多く高さがあったため、その範囲の量を減らして枕の高さを低くしました。

中わた自体にかさや弾力があるため、枕本体にパンパンになるほど中わたを詰めなくても頭をしっかりと支えてくれます。 

 

もちろんマットレスの沈み具合や体の凹凸によって高さは変わるので、顎の高さを意識しながら首だけまたは頭の上部だけなど部分的に中わたの量を変えてみてください。

BeforeとAfterを比べてみると調整前がいかに頭が突き出ていたかがわかります。

調整後の方が頭の先と肩の位置が一直線で安定した姿勢になっています。体とマットレスの隙間を枕が埋めてくれているので就寝中も違和感が少なく、翌朝首や肩に痛みも伴いにくくなります。 

横向きの姿勢も要チェック

ついつい仰向けの姿勢ばかりに注意が向いてしまいますが、実は横向きの姿勢もチェックが必要です。

なぜなら人間は一晩で平均20回寝返りを打つと言われているからです。

自分では寝返りをしている意識がなくても、体の自然な原理として寝返りはとても大切な就寝中の運動です。

 

そしてU字型枕は横向きの姿勢でも違和感がなく、中わたが体にフィットするように設計されています。

横向きの姿勢を合わせず使うのがもったいないくらいです。

 

それでは横向き姿勢についても詳しく見てみましょう。

横向きもまっすぐな姿勢が理想的

横向きになるとマットレスと顔の間に大きな隙間が生まれやすくなります。

この部分を埋めてくれるのがUの字の出っぱり部分です。

横向きの姿勢でも頭から足のつま先にかけてまっすぐな姿勢になるように中わたの量を調節します。

 

枕が高すぎる

枕が高いため頭の位置だけではなく、上半身から頭にかけて体の線が斜め上に曲がっています。

こちらもオレンジの丸で囲った部分を目安に高さを調整します。

横向きの時は顔から首にかけて大きく隙間が生まれやすいので、仰向け時に後頭部がくる位置(先ほど仰向け時の高さを調節した範囲)よりは中わたの量は多くても構いません。

こちらも体の線がまっすぐになるように中わたの量を入れます。

横向きの時は頭のてっぺん後頭部首の付け根背中の中心が一直線になるように中わたの量を調節します。

お手入れ方法

ウールわた

ウールの中わたはたくさんの汗を吸い、さらに頭の重さが一晩中かかるため圧縮されへたりやすい特徴があります。

風を通し、中の水分を飛ばすことにより、元のかさ高に復元することができます。 

 ウールには特有の匂いがあるので、ラベンダー精油をマイクロカプセルに封じ込め粒わたに付着させていますが、湿度が高い季節は匂いが気になる場合があります。

その際は天日干しをしてからご使用ください。

ラテックスわた

紫外線に弱いラテックスは天日干しをせず、また日中は日光が当たらない場所に置いてください。

ラテックス自体に防カビ作用が備わっているので天日干しの必要は全くありません。

 

もちっと弾力性に優れているラテックスわたは、ウールと比べて片寄りにくいですが手でほぐすことでもっちり感が持続します。


どちらの中わたも定期的に手でほぐすことにより、枕のへたれを回復させることが出来ます。

わたの絡まりやかたまり

を解くようなイメージで

ほぐしていきます。

中わたをほぐすだけで

これほどまでかさ高に

違いが現れます。

ラテックスわた応用お手入れ


ラテックスは抗菌性のある中わたですが、ウールわたのように天日干しによる定期的な殺菌ができませんので、衛生面が気になる方はこちらのお手入れもおすすめしております。

1)二酸化塩素スプレーをかける

安定二酸化塩素スプレー(つまりアルコールフリースプレー)を枕本体にまんべんなく噴射します。

その際枕の側生地越しに中わたが湿るくらい、しっかりと枕本体両面にスプレーをかけてください。

2)ふとん圧縮袋に入れる

スプレーをして湿ったままの枕をふとん圧縮袋に入れます。


3)ふとん圧縮袋に入れたまま放置

ふとん圧縮袋に入れたらそのまま3~4日放置をして、枕全体に二酸化塩素スプレーを行き渡らせます。

ラテックスは紫外線に弱く劣化しやすいので、置くときは日光の当たらない場所を選んでください。

4)風通しの良いところで乾燥させる

圧縮袋から枕を取り出し、枕を風通しの良いところで乾燥させます。

二酸化塩素スプレーはアルコール不使用なため乾くまでに時間がかかります。焦らずにきちんと乾かしてからご使用ください。

この時も日光が枕に当たらないようにしてください。


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【A2 Care】安定二酸化塩素 除菌消臭スプレー

香りでごまかさず匂いのもとから除去をする除菌・消臭剤。無色・無臭・アルコールフリーの主成分がウィルスや細菌、カビ、アレルギー物質に働きかけ除菌、カビの抑制効果を発揮します。

99.99% 精製水から作られているため、衣類だけではなく家具やベビー用品にも安心して使える優れものです。

【スペック】

商品サイズ   (幅×奥行×高さ) :80×54×210mm / 内容量:300ml

原産国          日本

内容成分      MA-T(精製水/99.99% 二酸化塩素/0.01%)

価格              ¥1,980 (税込)


枕のお手入れQ&A

Q1. 枕のお手入れはどのくらいの頻度で行った方がいいですか?


可能であれば毎日少しでもいいので手で中わたをほぐしてあげると、購入時の弾力や柔らかさを長く持続させることができます。

とは言いつつ毎日は難しい方も多いと思うので、できればウールわたは週に1回ラテックスわたは月に1〜2回を目安にほぐしてあげましょう。

 

一度中わたが固まってしまうとほぐしても弾力が復活しにくいので、面倒でもこまめにした方がほぐす時も楽に感じやすくなります。

Q2. 中わたの交換はできますか?


中わたを交換するサービスは受け付けていませんがグラム単位で中わたを購入できます。

100gにつき¥2,200(税込)で販売をしているのでお好みの量でお買い求め頂けます。

100gの目安としては購入時に枕と一緒にお渡ししている足しわたの量です。 

Q3. 枕の買い替えのタイミングはいつですか?


お手入れの頻度や使用する環境にもよりますが、どんな枕でも一生モノではないためある程度の年数や状態になったら買い替えをおすすめしています。

このU字型枕ですと中わたをほぐしても復活しにくいと感じたら買い替えのサインと捉えましょう。

 

比較的ウールわたの方がほぐした時の復活力が強いので、ラテックスわたよりも買い替えまで長いスパンでお楽しみいただけます。

Q4. 枕のお洗濯はできますか?


枕本体はお洗濯できません。

汗や整髪料の蓄積が劣化の原因となりますので、一緒に購入されました枕カバーをこまめにお洗濯してください。

 

枕本体の側生地を洗うクリーニングのサービスを鳥屋野店では承っています。

1年に1回の頻度で利用されるとより清潔な状態で枕を保つことができます。

枕のお手入れ方法や高さ調整などでご不明点がありましたら、お気軽に当店までお問い合わせください。

枕本体をメンテナンスしたら

次は枕カバーを!

この機会に新調しては

いかがでしょうか?

深い眠りは

"極上"のパジャマから