ラプアンカンクリとフォグリネンワークで楽しむベッドコーディネート3選

 

眠家の夏のリネン寝具を支える2つのブランド「LAPUAN KANKURIT(ラプアンカンクリ)」と「fog linen work(フォグリネンワーク)」。

「LAPUAN KANKURIT(ラプアンカンクリ)」は、毎年人気のUSVAシリーズに加えて、小花柄や大振りな花柄、幾何学模様だったりと一枚の布で表現されるデザインがとても楽しいリネンブランケットを揃えております。

一方の「fog linen work(フォグリネンワーク)」は、現在は眠家限定生産のボックスシーツや、U字枕カバーといったアイテムを伝統的なチェック柄で表現したデザインを揃えております。

 

そんな2つのブランドで作る様々な組み合わせのベッドコーディネートが楽しくて、店頭でも広げて見比べたり、組み合わせでご覧いただいておりますが、こんなご時世ですので、WEBでもご覧いただけるようにと思い、様々なパターンのコーディネートを撮影しました。

 

どうせ暑い熱帯夜がやってくるなら、楽しまなきゃ損。

しかも、まだまだお家時間が続くことが予想されますので、涼しく快適に眠れる「LAPUAN KANKURIT(ラプアンカンクリ)」と「fog linen work(フォグリネンワーク)」のリネンアイテムで、この夏の夜を楽しんでくださいね。

そもそもリネン素材ってなぜ夏に涼しいの?


コーディネート紹介の前に、そもそもリネン素材が夏に涼しいわけをご説明いたしましょう。

 

リネン素材は通気性、吸水性、速乾性、を兼ね備えた天然の機能素材です。

簡単に説明すると、リネンの繊維は中が空洞になっている繊維なので、風が抜けていくような通気性を生むんですね。

そして、この空洞の繊維の中にスッと水分が入っていくことで、コットンと比較して約4倍もの吸水性を生み出しています。

吸水がよく、通気性に優れていることで速乾性を感じることができます。

この機能は、就寝中の体に対してムレ感を軽減させてくれることで、一晩中快適な睡眠を与えてくれるんです。

これらの機能に加えて、ペクチンを含んでいることで雑菌の繁殖を防ぐ効果につながるので、昨今の高温多湿で長雨が続くような日本の気候にぴったりな素材になっています。

 

清涼感を感じるリネンはお洋服でも夏の定番素材。着ていた方が涼しく感じるほどの通気性とサラリとした質感。

ラプアンカンクリのリネンの特徴


「LAPUAN KANKURIT(ラプアンカンクリ)」はフィンランドの西部にある人口15,000人ほどの小さな町、ラプアにあります。100年ほど前に現在の経営者、エスコ・ヒェルトの曾祖父、ユホ・アンナラが廃材と自分で紡いだ毛糸でフェルトブーツを生産し始めたところから始まり、国際的に名高いテキスタイルブランドまで成長しました。

ラプアンカンクリが作られる工場は、フィンランドで唯一CELC(ヨーロッパリネン連盟)から”Masters of Linen”の認定を受けています。その厳しい審査基準をクリアした工場や生産者によって作られた、高品質ヨーロッパリネン製品に与えられる唯一の称号。糸の繊維の規則正しさや染色の耐久性、生地の強度、サイズの安定性など厳しい品質基準によって管理されていますので、その品質はテキスタイルで表現されるデザインを織りの美しさで見ることができます。

高品質とデザインの独自性、そのバランスが多くのファンを魅了しているポイントではないでしょうか。

フォグリネンワークのリネンの特徴


「fog linen work(フォグリネンワーク)」はリトアニア生産ですが、代表の関根由美子さんが1999年に立ち上げた日本のブランドです。当初は家で普段使いできるリネンが欲しいという思いでスタートしましたが、その時々で自分が欲しいものを作っていくうちにオリジナルデザインの生地の生産もはじめ、現在ではリネンを使った製品は、ファッションアパレルからキッチン雑貨、寝具アイテムなど幅広くなっています。

話は戻ってフォグリネンワークの商品を生産しているリトアニアは、バルト三国の一国で、ロシアの西、ポーランドの北に位置しています。緯度が北海道と同じくらいなので、寒暖差が激しく、夏暑く冬寒いという気候がリネンの原料であるフラックスの栽培にとても適しています。そして、糸作りから生地の織りまではもちろん、衣類やアウスリネンの仕立てて製品化する技術経験も豊かで、中世にはヨーロッパ各国にリネン製品を輸出し、現在は日本を含み世界各国に広がっています。

リトアニアリネンは、アイリッシュリネンやフレンチリネンに比べて価格が優しいのに、品質はそれらと変わらないものが作られています。フォグリネンワークで作られているリネンは、普段使いがコンセプトになっているので、アイリッシュリネンのような細く繊細な生地ではなく、タフでデイリーにジャブジャブ洗えるものを採用しているところも扱いやすくて、私たちも評価している点の1つです。

前振りが長くなりましたが、実際に2つのブランドを使ったベッドコーディネートを見ていきましょう。

 

ラプアンカンクリUSVAブランケットを使ったコーディネート


まずは、眠家でも人気の高いラプアンカンクリのUSVAブランケットを使ったコーディネート。

寝室はご家族で過ごす空間なので、ユニセックスを意識した組み合わせです。

ネイビーとホワイトの配色になったフォグリネンワークのボックスシーツと枕カバーに合わせて、USVAブランケットもトーンを揃えています。

 

パキッとした印象のフォグリネンワークのこちらのシーツは、通称ペンギンカラーと私たちは呼んでいるのですが、あまり色を加えずにブランケットを選ぶと、統一感が出るかと思います。

「整っている」という印象を与えるには、色の統一はマストですよね。

 

使用アイテム

USVAブランケットをシーツとして使ったコーディネート


前述したUSVAブランケットはサイズが150×200cmでしたが、実際に眠家で人気のあるサイズは150×260cmのもう一つ大きいサイズです。なぜこちらの方が人気なのかと言いますと、このサイズだとシーツとして使えるんですね。

150×200cmでもシングルサイズのベッドなら横をかぶせてしまえば使うこともできないことはないのですが、頭と足が足りなくてちょっと無理やり感が否めない。。。

そこで眠家では、この150×260cmをラプアンカンクリ取り扱い当初からプッシュしています。

実際にこれなら頭と足元までしっかりとシングルベッドを覆うことができるので、美しい仕上がりになります。

 

こちらは、あえてシーツにイエローを使うことで落ち着いたグレーのトーンに差し色を入れて夏っぽさを演出してみました。

もちろん、USVAのリネングレーをシーツに使えば、色の統一感も出せますのでそこはお好みで。

枕カバーはグレンチェック柄で、ブランケットは花柄と一見ガチャガチャしそうな組み合わせですが、色のトーンがあっているとこんなにまとまりが出るんです。

 

 

シーツはそのままに、枕カバーのカラーをネイビーホワイトのペンギンカラーに差し替え。

それに合わせて、ブランケットもユニセックスな印象も感じるラプアンカンクリのTRIANOに。

寝室のルックは、ベッドに掛けるブランケットによって大きく変わりますよね。

ネイビーを使ったパキッとした印象の枕と、幾何学模様のブランケットをUSVAのイエローラインの差し色で、軽めな印象にしてくれます。

もちろん、シーツに使っているUSVAのカラーをリネングレーに変えると、全体的な印象はさらにクールな印象になりますね。

 

使用アイテム

異なるパターンをカラーで統一させたコーディネート


一見柄が異なるので、賑やかになりそうな印象ですが、色で揃えることで統一感を持たせたコーディネートです。グレートーンで統一させて、全体的に落ち着いたまとまりを持たせています。

ブランケットに使用したラプアンカンクリのTRIANOは、幾何学模様が規則的に並ぶ北欧の空気感を感じるデザイン。

ラプアンカンクリのウォッシュドリネンで表現することで、規則的な並びも無機質にならず、シーツに使っている小花柄のNIITTYとも自然なコーディネートが可能になっています。

 

ラプアンカンクリの小花柄のNIITTYブランケットをシーツにして、ベッドの印象を他にないものに仕上げています。

もう少し全体的な印象を落ち着かせるなら、ブランケットはUSVAシリーズのリネングレーにしても良いかと思います。

より一層NIITTYの小花柄が引き立つコーディネートですね。

 

使用アイテム

【番外】まとまりを持たせるならブランケットは無地に


色柄が象徴的なラプアンカンクリのブランケットをシーツとして合わせた時に、その色柄をより一層引き立たせて主役にするならブランケットは無地のものにするのも一つ。

番外編で、オススメするのは眠家オリジナル「笹和紙ガーゼケット」です。

シンプルなネイビーシャンブレーのブランケットは、色のトーンも合わせやすさを感じられますから、どんなシーツや枕カバーにしても統一感を出すことができます。

 

USVAシリーズのイエローリネンのカラーリングに合わせたら、一層イエローのラインが引き立ってサマー感感じるコーディネートに。

 

そして、NIITTYブランケットの小花柄もシーツの存在感を感じる合わせになっています。

グレンチェックの枕カバーともトーンが合って、バランスの良い印象です。

 

使用アイテム


いかがでしたでしょうか?

 

今回は寝室のコーディネートではなく、ベッドのコーディネートということで家具に頼らない、テキスタイルを使ったインテリアのご紹介というような感じでした。

ベッドもファッションを楽しむように季節に合わせてシーツや枕カバー、ブランケットを着替えさせると簡単に寝室のムードを変えられますし、家具はなかなか季節に合わせて変えることは難しいですが、テキスタイルはサッと変えられますから、日によってコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

夏のリネンは、お洗濯しても乾きが早いですし、ウール製品よりかさばらなくて、収納も楽チン。

お出かけを控えている今だからこそ、ファッションの楽しみを寝室に持ってきてみるのも、ストレス発散の一つになります。

 

ラプアンカンクリの良さと、フォグリネンワークの良さ、それぞれ異なるイメージのリネン製品ですが、それを合わせてコーディネートすることで、こんなにも寝室の楽しみ方が変わるものなのかと私たちも感動しています。

 

ただ眠るだけのお部屋が、コーディネートを楽しむ部屋になると、毎日の生活をきちんとエンジョイできている感じがして、暮らしのステージが一つ上がったような気分になります。

 

皆さんも、ぜひ暑い熱帯夜を楽しんでくださいね。