映画を観て年末年始を過ごそう


お正月。テレビのお正月特番をなんとはなしに観るのも幸せなひと時ではありますが、映画館で年間20~30本くらい観る身としては、やっぱり映画は欠かせません。

いつもは眠りについてしっかりと考えている眠家ではありますが、たまには夜更かしするのもまた幸せのカタチ。映画といえば正月、正月といえば映画。

少しだけですが、皆さんにも年末年始におすすめしたい映画をご紹介します。一人で観るも良し、大人数で観るも良し、家族と恋人と観るも良し。

のんびり過ごしても文句のない連休は年末年始だけです。これでもかと映画を楽しみましょう。

 

 

レンタルでもサブスクリプション(定額サービス)でも。気に入ったらディスクを買ってメイキングやコメンタリーで理解を深めれば、2度も3度も楽しめますよ。


シェフ 三ツ星フードトラック始めました

美味しい料理の映像が心地よいテンポで流れるハートウォーミング映画。

大ヒット大作映画「アイアンマン」の監督ジョン・ファブローが、主演・監督・脚本を手がけた自主制作作品。

ジョン・ファブローは、「アイアンマン」のヒットの後に作りたくもなかった「カーボーイ&エイリアン」という映画を撮って大コケした経験があり、その自分をこの映画の主人公に投影した作品でもあります。

で、その「アイアンマン」の主演は、当時薬物中毒でハリウッドから干されていたロバート・ダウニーJr.の復活作品で、その縁もあって、ほとんどノーギャラで友情出演をしているというところも熱い。

映画自体はキューバが舞台で、ラテン系のリズミカルな音楽がゴキゲンで、ストーリーもテンポよく進むし、料理は本当に美味しそうなので、ずっと笑顔で見ることができます。父と子の関係の再生の物語をカラッとした明るさで表現してあって、心にふわっとした感動も残ってオススメです。


ベイビードライバー

まずは、この冒頭6分のカーチェイスシーンをご覧ください。

この映画のオリジナリティがこの冒頭6分に表現されていて、私は公開前にこのシーンを観てずっと楽しみにしていた映画でした。

残念だったのは、新潟ではTジョイのみの上映で、スクリーンが小さかったこと。

この映画は音楽と映像を見事に同期させていて、エキサイティングなカーチェイスシーンを更にハラハラさせてくれます。だからこそ大きな画面でいい音で観たかった。。。

映画自体は、何気ないシーンでも音楽でストーリーを語ってくれていたり、観ていて飽きさせない作りになっていて、終始スピード感あって楽しめます。

また、一人一人のキャラクターが愛くるしくて、主演のアンセル・エルゴートや、ヒロインのリリー・ジェームズたちがとってもキュートな初々しさでいい。今回のサブキャラクターである、ジョン・ハム&エイザ・ゴンザレスのコンビも華やか。

キャラクター一人一人が個性的で愛すべき点があって、やっていることは悪いことでも映画のキャラクターとして憎めない。

残念なのは、セクハラで引退したケビン・スペイシー。とても重要な役柄で、主人公との関係性も注目なだけに、これから観る人には映画のノイズになってしまうこと。

それは置いておいたとして、サントラをとにかく聴きまくったし、映画館には2回観に行って、ブルーレイも買って観まくった映画です。

映画の醍醐味というか、映画のワクワク感の王道でもある、カーチェイスにラブストーリー、友情や善悪の葛藤といった全てが詰まっている作品だと思います。

中盤に流れるコモドアーズのEASYと、終盤に流れるスカイ・フェレイラのEASYが全く異なる仕上がりになっていて、そのあたりも注目です。


トゥルー・ディテクティブ

年末年始の連休に海外ドラマをイッキ見。

そうは言っても、海外ドラマって、何シーズンも続くし、1シーズン自体が24話とかあるので、観だすとドラマ沼にはまってしまいますよね。

最近の海外ドラマならウォーキングデットなんかも10シーズンに突入するので、最初から観るのをためらってしまうし、観始めたらそれはそれでシーズンを重ねるごとに惰性で観てしまう。。。

だからこそ私が年末年始の視聴にオススメする海外ドラマは「トゥルー・ディテクティブ」。

これ、8話完結なので頑張れば1日でも観終われるんです。

シーズン1は、海外ドラマでありながら主演がマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンという豪華メンバー。当然豪華な俳優陣の骨太な演技だけでも観る価値があるのですが、引きのあるミステリーサスペンスの脚本が素晴らしく、第4話に起こるある展開から一気に物語が進み、誰がどのように事件に関わってくるのか視聴者がそれぞれの人物に対して疑心暗鬼に陥り、そこからアクションとサスペンスが入り乱れて感動のラストに繋がっていく構成はお見事。

特に第4話は本当に見応えがあって、長回しのワンカットシーンが、ドラマとは思えないほどのクオリティで、とてつもない緊張感ある映像になっています。

映画の中に我々視聴者が放り込まれるような感覚。8時間映画と思って気軽に観てください (気軽な再生時間じゃない?)。


アベンジャーズ / インフィニティー・ウォー

【注意】

この予告編は「アベンジャーズ / インフィニティー・ウォー」の続編の予告編で、ネタバレになる要素が含まれる内容なので、「インフィニティー・ウォー」の衝撃を味わうならまだ観ない方がオススメです。

 

そう、2019年4月26日に世界最速で日本公開される「アベンジャーズ4」の前作に当たるのがこの「インフィニティー・ウォー」。

まず、前もって言っておくとマーベルコミックのヒーロー映画が苦手だった私が、この「インフィニティー・ウォー」が2018年のベスト5に入るほどの肩の入れようなだけに、続編の予告編を観るに当たっての注意喚起をしておきたいと思います。

それくらい「インフィニティー・ウォー」のラストは意外な結末で、この衝撃を未見の人に体験して欲しいと強く思う作品。

マーベルコミックは10年かけて、単品のヒーロー映画を積み上げて、次の「アベンジャーズ4」で一つのカタルシスに持っていくつもりのようです。

ここを迎えるまでに20作品ほどの単品映画があるアベンジャーズシリーズですが、ポイントになる作品を抑えておけば、「インフィニティー・ウォー」を楽しめますから安心してください。

「アイアンマン」「キャプテンアメリカ」のそれぞれ1作目をまずは抑えつつ、「アベンジャーズ」の1,2作目で大体の主要キャラクターの特性がわかりますから、ここまでを頑張って観ておいて、「キャプテンアメリカ」の続編の傑作「ウィンターソルジャー」と「インフィニティー・ウォー」に続く「シビル・ウォー」を観ておけばOKと思います。

その後に「インフィニティー・ウォー」を観る頃には、推しメンも出来ていて、遡って他の作品も観たくなるでしょうから、2019年のGWまでには追いつけると思います。

ちなみに私の推しメンはキャプテンアメリカとスカーレット・ウィッチとブラック・ウィドウ。キャップとウィドウは肉弾戦が多いアクションシーンがシリーズの見もの。


クリード チャンプを継ぐ男

2019年1月に続編「クリード 炎の友情」が公開されるので、もう一度おさらいして年末年始に観ておきたい作品。

ボクシング映画の不朽の名作「ロッキー」シリーズの最新作です。現役を引退し、かつてのライバルの息子のセコンドについたロッキー。この作品でのロッキーは主役級の脇役であり、文字通り主演であるマイケル・B・ジョーダンを映画のスターに成り上げてくれます。

途中のノーカットで演出されるタイトルマッチのボクシングシーンは、リング上のレフリーのような視点で描かれていて、本当の試合を最も近い視点で観るような、この映画の最初の見所です。

控え室から場内に入り、試合の始まりから終わりまでがワンカットで映し出されて、観ている私たちを映画からLIVEに連れて行く素晴らしい体験があります。

そして、映画後半の試合で流れるあのロッキーのテーマで、胸が熱くならないわけがないでしょう。

この映画が他のボクシング映画と少し異なるのは、負け犬が這い上がるサクセスストーリーではなく、主人公は全て満たされている、つまりリア充であるという点。

仕事もあり、家も裕福だが、伝説的なチャンピオン・ボクサー、アポロ・クリードの血が流れているがゆえにか、そのリア充の生活を捨てて自らもプロボクサーになる道を選ぶ。

主人公はひたむきにトレーニングに向かうし、真面目に誠実にボクシングで自己実現を果たしていく。悪い奴が更生されていくのではなく、真面目な人が真面目にボクシングをしていく映画です。そこが新鮮。


ボヘミアン・ラプソディー

公開されるまで全くと言っていいほどノーマークだった映画です。

クィーンに思い入れがあるわけでもないし、好きな俳優が出演しているわけでもない。

でも、公開が近づき、そして公開されてからクィーンの音楽があちらこちらで聴こえるようになり、評判もいいようなのでまずはサントラを聴いたら、もういてもたってもいられなくなって観てきました。

私の評価としては、今年間違いなくベスト級の感動。

映画の冒頭のライブに向かうバックステージのシーンから涙腺が崩壊していました。クィーンに思い入れもないのに、なぜか。

それほどに、この映画には力強い魅力があると思いますし、多くの方の支持を得て日本でも大ヒットしているのだと思います。劇中、クィーンの曲が流れるたびに涙が止まらない。

これは楽曲自体が持つ魅力の影響が大きいのはもちろんですが、コンプレックスを持つフレディ・マーキュリーのキャラクターの魅力が大きく後押ししているからなんじゃないかと思います。応援したくなるキャラクター、その根っからのスター性が描かれていて惹きつけられる。

誰しもコンプレックスを持っていて、できればそのコンプレックスを改善したいと思う人が多い中で、フレディはこのコンプレックスを受け入れ、自分の売りとしてバンドメンバーに売り込んでいく。

そうしたフレディの受け入れる姿勢というのが、我々観客が持つ自分だけのコンプレックスを受け入れていいんだという承認に変わり、それが共感を生んでいるように思いました。

そして、メンバー間がとても仲がいいところもすごく良かったです。

もちろん、バンドという特性において避けては通れないメンバー間の軋轢はあるものの、それをドロドロと描くのではなく、溢れる愛情で描いているところもいい。

ファミリーというのは血のつながりだけではなく、苦楽をともにした時間の積み重ねだったり、お互いに足りないものを補って助け合いながら一つの目的を達成することだったり、ともにする時間の中に芽生える愛情こそがその証なのだと思える描写が、映画後半のバンドが再生していくシーンに集約されています。

そうしてバンドが再生して、ファミリーが再生して最後のライブエイドというチャリティ音楽フェスのクィーンにとって伝説となるライブの完全再現のシーンの感動に繋がっていく。

もうこのライブのシーンの頃には、クィーンのファンの一人となって、心の中で合唱し、涙し、映画が終わってからは、またあのメンバーに会いたい気持ちを抑えきれずにサントラをダウンロードしていることでしょう。批評家は賛否両論のようですが、僕の中では大傑作。昨今のLGBT差別問題に対しての関心を持つきっかけになるという点でも、誰にでも今劇場で観るべき映画と思います。

 

(劇場公開中)


マイライフ

今年は病気する家族がいたりして、生きることと死について考える機会が多かったです。

自分自身も40を迎え、父はもう80近くになり、祖母は104歳で大往生しました。

こんな風に書くとちょっとだけウェットな気分になりますが、僕にとってはそのウェットになった気分に映画というカンフル剤を使って、気分の転換をしたりするわけですが、中にはとことん浸りたい時に観たくなる映画というものもあって、この「マイライフ」という映画もその一つ。

マイケル・キートン演じる主人公は、ニコール・キッドマン演じる妻の間に子供を授かったたばかりにして、癌が見つかるというところから映画は始まります。

余命宣告され、残りの人生をどう過ごすのかというのを描いたストーリーなのですが、これが映画を観終わった後に残る気分としては、悲しみや寂しさではなく、生きていくことに対しての決意みたいな力強さがあります。

これは、癌になる主人公を喜劇役者でもあったマイケル・キートンが演じているところもあって、末期の癌を受け入れ、生まれてくる子のためにビデオレターを残す毎日を、ユーモアを交え描いているところにあるのだと思います。

この映画もボヘミアンラプソディー同様に、家族との再生を描いていて、死を受け入れたことで、主人公の父親との確執をどのように克服していくかというのが見所の一つでもあります。

もし、自分が余命宣告されたとしたら、どんな最期を迎えるシナリオを作るのか、という問いかけでもあり、残される家族に最期に何を残すのか、それは財産などではなく、自分がこの世界にいたという存在なんじゃないか、と色々観た後にいい余韻を残す映画。

 

(現在はDVD中古にて視聴可、TSUTAYAレンタルにもないかも…)


バットマンシリーズ

「オールタイムベストムービーを挙げてください」と言われたら、間違いなくその一つに入るのがバットマンシリーズ。

今や実写映画だけで12作にもなったレジェンド・オブ・アメコミ映画です。これだけの作品数のシリーズなので、年末年始の長い休日に観るにはちょうどいい。

とは言いつつ、12作ある中でも私のお気に入りは前述したマイケル・キートン主演のティム・バートン版2作と、クリスチャン・ベール主演のクリストファー・ノーラン版3作。

ティム・バートン監督の2作は、監督らしいゴシック調のファンタジーな世界観で、ヴィラン役(悪役)のジョーカーやペンギン、キャットウーマンといったキャラクターをその世界の中でリアルに表現できていて、それぞれのキャラクターがとても魅力的に描かれています。キャットウーマンなんかは、猫の不思議な力で命が蘇るという不思議設定をアリにしてしまうところが、この作品のマジックと言えるでしょう。バットモービルの造形も美しくて、アカデミー美術賞を受賞したセットや衣装なんかも見所。

大成功したティム・バートン版後のジョエル・シュマッカー続編2作の興行の落ち込みから仕切り直しのクリストファー・ノーラン版。

ティム・バートン版のダークな世界観がファミリームービーにはふさわしくないということで、続いた2作は陽気なヒーロームービーになり、また振り戻してのちょっとダークでリアル志向にしたノーラン監督のリブート3部作は大成功。

特にその興行記録を塗り替えた「ダークナイト」は、ジョーカー役を演じたヒース・レジャーが公開前に薬物のオーバードーズで亡くなるという悲劇もあり、ある種神格化した作品になっています。僕もこの「ダークナイト」は大好きな作品で、それまでのヒーロー映画の結末とは異なり、善悪とは何かを問う傑作と思います。特に前述したジョーカー役のヒース・レジャーの演技が素晴らしく、画面に出てくるだけで次はいったいどんなスリリングなことが巻き起るのかとハラハラしっ放し。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、映画後半のあるジョーカーの奇策によって、あのキャラクターがこのキャラクターになるのかという場面があるのですが、それもまたリアル志向なこの映画ならではな説得力があり、ジョーカーというキャラクターの狂気を堪能できる素晴らしい演出になっています。映画のラスト、まさにバットマンがダークナイトになるその最後に出る映画タイトルがまた秀逸。最高。あまりにも好きな映画なので、今年都内のIMAXシアターでリバイバル上映された時観に行ってきましたよ。はい。

ただ、不満もちょっとあって、ノーラン監督の作品は肉弾戦のアクションがどうもモッサリした感じ。カーアクションやガジェットを駆使したシーンはなかなか派手さがあって見応えもあるのに、どうしてこんなに人対人の肉弾戦になると画がモッサリするのか。

しかも、「ダークナイト ライジング」に関しては、リアル志向と言いつつ結構無理のある話運びだったりして。

まぁでもこういう不満がありつつも、納得できる映画のルックとキャラクター造形が素晴らしい作品なので、ティム・バートン版とのギャップも楽しみつつ、まとめて一気見してみてはいかがでしょうか?

 

(NETFLIXにて「バットマン リターンズ」「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」視聴可、AMAZON PRIMEにて「バットマン」視聴可、「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」有料視聴可)


ウインド・リバー

男性主演映画ばかりの紹介になってしまったので、女性が主演の映画もピック。

今年観た映画としてはベスト級に素晴らしい作品だった「ウインド・リバー」。今年国内で大大大ヒットした「カメラを止めるな!」のように、アメリカ本国では公開当初は館数も少なく、そこから口コミで話題となり、館数も増えていき全米ヒットした映画でもあります。

舞台はアメリカのロッキー山脈付近にある先住民居留地のウィンド・リバー。アメリカ合衆国内務省BIA(インディアン管理局)の管理下にある、インディアン(アメリカ州の先住民族)部族の領有する土地なんですね。

ここはだいたい日本の鹿児島県くらいの広さらしいのですが、先住民の人口2万人に対して警察官が6人しかいない地区という、いわば無法地帯でもあるわけです。

そんな危険な地域で、現地の先住民のもとで生まれ育った女子高生が、雪山の中で裸足のままで倒れて死んでいるのが見つかり、その事件の真相に迫るサスペンスでもあり、先住民居留地の闇を描いた映画なのがこの「ウインド・リバー」です。

主演はエリザベス・オルセンとジェレミー・レナー。エリザベス・オルセンはアベンジャーズやハリウッド版のゴジラに出演している女優で、オールドボーイという映画でも話題になりました。ジェレミー・レナーも同じくアベンジャーズやハート・ロッカーなんかが代表作です。

映画冒頭、まずその少女が雪山を裸足で全力で駆け抜けるシーンから始まります。なぜ、その少女が一人で暗い雪山を裸足で全力疾走で走っているのか、その謎がわからないまま、映画タイトルが流れます。そしてその少女の遺体を自然保護区の管理人である野生動物ハンターのジェレミー・レナーが発見します。殺人事件として、呼ばれたのがFBIの新人捜査官のエリザベス・オルセン。この二人がバディを組んで、徐々に真相に迫っていくわけですが、まず雪深くて広大な土地自体が過酷な状況であることに加えて、先住民居留地ならではな無法地帯。現地の人たちは自分たちで自警するために銃を持っているという危険な状況。案の定、聞き込みをして回っている最中に突如始まる銃撃戦。観ている私たちも突然の銃撃戦に戸惑いながら、雪深い自然の過酷な場面とも合わさって、映画は終始ヒリヒリとした緊張感に包まれて進みます。物語の終盤、いよいよ真相に迫っていき、その一触即発の緊張感がピークに達したところで、一気に急変するシーン展開。過剰に回想シーンを入れ込んで人物の過去の背景を説明していくのではなく、それとなく画面に映る写真や会話などで、一人一人の人物背景を描き、このシフトチェンジとも言えるクライマックスのシーン展開につなげていくあたりが秀逸。そして、観客に事件の真相がわかってからの怒涛の展開からの、ラストの落とし前のつけ方まで、文句なしの映画です。

重ためなテーマですので、すべての人におすすめができる映画というわけではないですが、2018年のベスト級映画ということでピックしておきます。


トレマーズ

80年代を代表する映画の一つに「バック・トゥ・ザ・フューチャー(以降、BTTF)」があります。私も大好きな映画で、いつ観てもワクワクドキドキ、最後には気持ちが晴れる映画の一つ。その完結編でもある「BTTF3」は1990年に公開されていますが、その当時の映画館では二本立て映画が主流だったのを同年代以上の人は覚えていると思います。

今ではすっかり映画のTV放送が減ってしまいまいましたが、週に4回はあった、TVでの映画放映で過去作を観てこのシリーズにドハマりし、映画館に映画を一人で観に行ったデビュー作が「BTTF3」です。もちろんこのシリーズも年末年始映画としておすすめではあるのですが、その当時「BTTF3」と二本立て同時上映された「トレマーズ」というカルト的にヒットしたモンスターパニック映画をおすすめしたいと思います。

「BTTF3」目当てで劇場に観に行った当時12歳の私にとって、ある意味初めてのホラー映画デビューだったわけですが、残忍なスプラッター描写がないモンスターパニック映画なので、ホラー耐性がない方でも大丈夫(でも自己責任で)。映画の内容は、アメリカの小さな田舎町が舞台で、その平和な町で起こる奇怪な事件に、若き頃のケビン・ベーコンとフレッド・フォードがバディを組んで挑む。

この頃のケビン・ベーコンはセクシーでメチャかっこよくて、バディ役のフレッド・フォードとの掛け合いがまた愉快で、深刻な状況もカラッとした感じで描かれているのが観ていて気持ちがいい。

そして、この田舎町を襲うモンスターの生体ルールもわかりやすくて、①音に反応する、②地中を移動する、③動物のような生き物である、というのを元に、どうやって撃退するのかというのがテンポよく描かれています。

程よいハラハラ感と、キャラクター間のコミカルな掛け合いと、ちょっとしたロマンスと。90年代らしいポップでカラッとした映画ならではな、楽しさがある映画で、90年代ブームの今だからこそおすすめしがいのある作品です。


映画が眠りのスイッチになってもいい

いかがでしたでしょうか?

気になる映画はありましたでしょうか?

眠る前にTVやスマホの光を避けるのは、眠りにとって大切な準備時間ですが、それでもどうしても眠れないなんていうこともありますよね?

そういう時には、もう割り切って暗い部屋で映画を1本観ているうちにウトウトしてくるかもしれません。

メンタル的な部分で1日の疲れを吹き飛ばす効果があるような映画に出会えれば、それもまた快眠につながると思います。

2019年も眠家流の快眠方法を提案してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します!