いったいどんな寝具を選ぶべき?

身体の専門家に聞いてみました。

世の中はいろいろなモノで溢れかえっている。

選択肢が多くなってしまって、選ぶことに疲れて来ているこの世の中。

本当に自分に合う寝具ってどんな寝具なんだろう?と、

眠家でもその答え求めていらっしゃる方も多いです。

そんなお悩みに答えるべく、眠家では整形外科医の先生に

『寝具選びのポイント』を医学的観点から答えていただきました。

質問に答えて下さったのは、新潟市西区の西新潟整形外科の理学療法士の高橋良輔さん。

その答えは、なるほど納得な内容でした。


身体に無理をかけずにリラックスの状態が作れているか

Q.敷布団やマットレス、ベッド、枕といった眠る時に身体を預ける寝具を選ぶときのポイントはありますか?

A.寝具の選び方は、極端に言えば人それぞれの好みによっても差があるとは思いますが、出来るだけ良姿勢を意識しながら、身体に無理をかけずにリラックスの状態が作れているかということが大切です。

例えば、硬いマットレスの上に人が仰向けで寝た場合、一見真っすぐで良姿勢であるようにも見えますが、実は腰や首は床に着いておらず、そこに隙間が出来てしまいます。この隙間があることで周辺の設置面だけで身体を支えようと無理に力が入る『筋緊張』という状態になり、結果として痛みに繋がる、または痛みを悪化させたというケースも多くあるのではないでしょうか。

では、反対に柔らかいマットの上に寝た場合、いわゆる低反発などは、身体が沈み込むことで隙間は少なくなり、身体の緊張を作らないという意味ではリラックス出来ているのかもしれませんが、デメリットとしては身体が沈み込みすぎてしまい、寝返りがうてないなど、崩れた姿勢で寝てしまっていることも実は多くあるんです。

特に高齢者については、健常者と違い、腰痛はもちろん屈曲拘縮(猫背)している方、また褥瘡(床ずれ)に悩む方も多くいるでしょう。このような場合、出来るだけ良姿勢でいながら痛みの強い部分を除圧するなどのフォローは必要で、高反発、低反発の両方のいい部分が必要なケースもあるでしょうし、場合によっては側臥位(横向き)で寝た方がいい方もたくさんいるでしょう。

自分の身体に合わせて柔軟に調整が出来るものを選ぶ

Q.では、以上のようなポイントを押さえつつ、いざ寝具の選定をしようと思った場合はどうしたら良いでしょう?

A.先ほどの話にもあったように低反発、高反発に関しても「絶対にこれがいい」というものは実際には無く、どちらも機能的に大切な要素をもっているという結論になります。

寝具は、枕、ベッドの高さや硬さ、素材も含めて使われる方の身体の状態や痛みの有無の症状によって物自体を変えていくのではなく、その都度自分の身体に合わせて柔軟に調整が出来るものを選ぶことが大切だと言えるでしょう。


いかがでしたでしょうか?

「絶対にこれがいい」というものは実際には無い、というのが眠家としても共通した考えで、硬めも柔らかめもどちらもメリット、デメリットがあるということですね。

最後にお話されていた「身体の状態や痛みの有無の症状によって物自体を変えていくのではなく」という点においても、寝具は一度購入したら年単位で使い続けるものですし、収納スペースも取るものなので、頻繁に入れ替えられないと眠家は考えています。

そういった意味でも先生がおっしゃられた「自分の身体に合わせて柔軟に調整が出来るものを選ぶ」という条件を基準に選ぶことが大事だと思います。

今の身体の状態に合わせて、寝具を「選ぶ」のではなくて、今の状態にも合わせられて違う身体の状態にも合わせられるように「調整する」ものが、良いということです。

これらを参考にあなたに合う睡眠を作って、充実したライフスタイルを送りましょう。


眠家で探す 調整可能な寝具はコレ。

60本のブナ板を抜いたり、サスペンションを動かすことで、マットレスの沈み方や硬さの調節が可能なウッドスプリングマットレス。季節毎に変わる寝姿勢に合わせて調整が利くため、一年通して快適な睡眠を作ることが出来る。

中わたを選べることに加えて、高さ調節が簡単に出来ることで、現在使用中のマットレスにも合わせた調整が可能。頭から首、肩に掛けての細かい隙間をしっかりと埋められるように考えられたU字型のデザインは、寝返りを打っても枕が頭から離れないと好評。